2025年訪日外国人の忘れ物・落し物国際配送ランキング/データが示す、ロイヤルティを高めるホスピタリティの新常識

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訪日外国人旅行者(インバウンド)の増加に伴い、忘れ物・落し物の海外・国際配送依頼が急増しています。これは単なる業務負担の増加ではなく、新たな体験価値提供のチャンス、そして日本の熱狂的なファンを獲得する機会と捉えるべきです。

本記事では、2025年のTUMOCA Expressの忘れ物国際配送データに基づき、施設別の忘れ物・落し物国際配送ランキングとその背景にあるゲストのニーズ、そして業界が取り組むべき発見後の対応(海外・国際配送)の課題と対策についてお伝えします。


宿泊施設:「生活必需品」と「愛着品への感情的価値」

順位品目傾向と課題
1位衣類高級品・ブランド品でなくとも、「お気に入り」のため配送依頼が集中。帰国後の代替品購入では満たされない感情的価値が最優先。
2位メガネ、アクセサリー、時計、車の鍵日常生活に必須なアイテム。特にメガネは代替がききにくい。セキュリティBOX内の忘れ物も多い。
3位ワイヤレスイヤホン、スマホ、財布、カードケース貴重品・生活必需品。ワイヤレスイヤホンの本体部分のみ送って欲しい要望多い充電ケースはモバイルバッテリー扱いとなり配送不可。ケースは現地でも安価に購入可能。
4位子供用品、ぬいぐるみ、おもちゃ**「これがないと子どもが大変なことになる」**という切実な声が多く、家族の安心・安全に直結する。
5位PC、カメラ、電気シェイバー、化粧品、ポーチ化粧品は「海外旅行に持ってくる量か?」と思うほど大量なことが多く、リスト作成の業務負荷が高い。化粧ポーチには香水が入っていることが多いので要注意。
6位リュック、スーツケース客室、フロントでの置き忘れ。預かり荷物の取り忘れ。国内配送場所間違え。

忘れ物衣類については購入品の依頼は少なく、愛用品の衣類がほとんど。
保管・管理されていたことへの感謝のコメントが多い。

  • 減少傾向の品目: 以前多かった入れ歯、歯科矯正、マウスピースなどの衛生関連品は減少傾向にあり、旅行者の意識向上や準備の変化が伺えます。
  • 宿泊施設負担の配送: 荷物の渡し忘れやランドリーでの巻き込みなどの理由で施設側が送料を負担するケースが月に数件発生しています。
  • 番外編: シーパップ(医療機器)、手作りの皿・置物、記念写真、登山杖など思い出や健康に関わる品が散見されます。ネット通販で購入した商品がホテルに届くのが遅れ、忘れ物になる場合も多いです。

忘れ物対応の延長線上でホテル販売グッツの購入依頼が増えています。
マグカップ、部屋着、枕、備品、骨董品など様々。
一般に販売していないものでも、顧客の要望を伝えれば意外と対応してもらえる施設が多いことに驚いています。弊社が商品代と送料をゲストに請求し対応します。忘れ物対応が帰国後のゲストの願いを聞き届ける窓口として機能し、新たな収益源として活用が進められています。


警察・交通機関(電車、空港、航空機内):課題は「回収と引渡し」

順位品目傾向と課題
1位スマホ外出中の最重要アイテム。
2位財布、カードケース、イヤホン、ヘッドホン現金・決済手段と通信・エンタメ機器。
3位タブレット、カバン、スーツケース

警察や交通機関からの依頼は、旅行中の必需品(スマホ、財布)が集中しています。

最大の壁は配送対応: 見つかっても「取りに来てください」という対応が多く、帰国後の依頼では引取りが極めて困難です。「問い合わせに1週間かかった。せっかく見つかったのに。。」との声も。TUMOCAと連携し国際配送に対応できる施設がインバウンド満足度を大きく向上させています。

警察、交通機関でも地域や施設によって対応に大きく差があります。
対応している施設で落とした場合は物凄く幸運だったと考えてよいでしょう。

旅行者へのワンポイントアドバイス: 「日本は落し物が見つかる」という神話はありますが、届いていても照合が難しく特定できないケースも多いのが現実です。「確実に自分の物」と特定できる目印(ステッカー、キーホルダーなど)の推奨を促すことが重要です。
旅行会社様、宿泊施設様は是非、ゲストへ事前にお伝えください。


商業施設・テーマパーク:置き忘れとスピード解決

順位品目傾向と課題
1位購入品、サングラス、カバン休憩スペースや飲食エリアでの置き忘れが多い。
2位財布スマホ決済の普及で配送ニーズは交通機関ほど高くない。
3位子ども用品、スカーフ、ストール
  • 即時回収率の高さ: 警備・従業員の見回りにより、スマホや財布は早期に発見・回収・解決される傾向にあります。ただ、落し物については場所の特定がしづらいことから類似品の多いサングラス、購入品、ぬいぐるみ等の小物については落し物数も多いため荷物の特定が困難となります。
  • コインロッカーの問題: 鍵の紛失、番号忘れ、場所間違い、取りに行く時間切れなど、コインロッカー内での忘れ物も多発しています。

タクシー/レンタカー: 乗車時間が特定しやすいため見つかりやすい反面、警察への届け出までの期間が短いことが多く、旅行者は早急な対応が求められます。言語対応の課題もあり。


「TUMOCAが代わりに送ってくれる!」

多くの施設でインバンド対策の意識が高まっており、旅行を楽しむ環境の強化が進んでいます。
訪日客にとって旅先を選ぶポイントである「安心・安全」の評価が高まっています。

ただ、ようやく見つかった落し物に対し問い合わせでの「無理だ」という回答は、ゲストに大きな失望を与えます。もちろんゲストも自分が悪いと理解はしていますが見つかった喜びの反動のリバウンドも大きなものになります。

国際配送には「荷物の大きさ・重さの確認という施設の協力が不可欠です。
もし、あなたが旅行者の場合、必死に根気強く協力を求めてください。

無理だと言われたら「TUMOCAが代わりに送ってくれる!」と伝えてください。
もしかしたら、親切な現場担当者が上司に相談してくれるかもしれません。

結論:日本のホスピタリティを世界に

「もう日本にしか旅行に行けない」という感謝のコメントが毎日届いています。
これは日本が提供する**「落し物が見つかる安心感」と「帰国後も手を尽くすホスピタリティ」**が、世界基準を超えた特別な体験となっている証です。

「私も落し物が見つかったことがある。だから見つけたら喜んで届けます。」
日本の旅行体験が世界の心をより豊かにする日も近いかもしれません。



拾って届ける神あれば、笑って届ける神もあり。

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